NATO事務総長 トランプ氏の発言を改めて批判 結束の重要性訴え

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長はアメリカのトランプ前大統領が、十分な軍事費を負担しないNATO加盟国は防衛しないと発言したことについて、14日、改めてトランプ氏の発言を批判するとともに結束の重要性を訴えました。

NATOのストルテンベルグ事務総長は14日、ベルギーで記者会見を行いました。

このなかでアメリカのトランプ前大統領が十分な軍事費を負担しないNATO加盟国は防衛しないと発言したことについて「NATOの抑止力についての信頼性を損なうべきではない。加盟国を守るわれわれの備えや決意についてロシアに誤解の余地を与えるべきではない」と述べて改めて批判しました。

その上で、ことしは加盟31か国のうち18か国が国防費の目標を達成する見通しだと明らかにしました。NATOでは各国が国防費をGDP=国内総生産の2%以上にするという目標を掲げています。

去年7月時点では目標達成の見通しは11か国だったので大幅に増えた形です。

ストルテンベルグ事務総長はヨーロッパ各国が予算増額に向けて取り組んでいることを強調し、ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、結束の重要性を訴えました。