ソフトバンクとエヌビディア AI新技術実用化の業界団体設立へ

携帯大手のソフトバンクとアメリカの半導体大手エヌビディアが、携帯電話の基地局を活用してAIの処理を分散させる技術の実用化に向けて、新たな業界団体を設立することがわかりました。

通信大手のエリクソンやノキアなど世界のおよそ10社が参加し、技術の世界標準化を目指します。

関係者によりますと、ソフトバンクとエヌビディアは新たな業界団体を近く設立し、携帯電話の基地局を活用してAIの処理を分散させる技術の実用化を目指します。

分散化によって大規模なデータセンターを介さずにAIの処理を行い、スマートフォン上で高度なAIのサービスを提供できるとしています。

新たな業界団体の名称は「AIーRANアライアンス」で、通信大手のエリクソンやノキアなどあわせて世界のおよそ10社が参加し、技術の世界標準化を目指すねらいがあります。

一方で、基地局にAIの機能を置くことで複数の基地局の制御を自動化し、通話や通信が特定の基地局に集中することが原因となる、つながりにくさも解消できるとしています。

全国各地に整備された携帯電話の基地局はソフトバンクだけでもおよそ20万か所にのぼっていて、新たな活用方法として注目されます。