JRでレールのケーブル切断 2路線で約150か所の被害 山口

山口県内のJRの2つの路線で、レールのつなぎ目に取り付けられている銅製のケーブルが切断されて持ち去られ運行に影響が出た問題で、被害は2つの路線合わせておよそ150か所に上ることがJR西日本への取材で分かりました。

2月7日から8日にかけて
▽山口市内にあるJR宇部線の阿知須駅の構内と
▽宇部市内のJR山陽本線で、
レールのつなぎ目に取り付けられている「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブルが100本以上切断されているのが相次いで見つかりました。

「レールボンド」はレールに電流を流すため、つなぎ目に取り付けられている銅線の束で、いずれもレールに固定されている両端の部分が切断され、持ち去られていました。

その後の調べで、ケーブルの被害は
▽宇部線が1600メートルの範囲でおよそ110か所
▽山陽本線が210メートルの範囲でおよそ40か所に上ることが、JR西日本への取材で分かりました。

線路の両側のレールボンドが切断されていることから、本数に換算すると被害はおよそ300本に及ぶということで、警察は窃盗の疑いもあるとみて捜査を進めています。