インドネシア大統領選挙 選挙運動最終日を迎える 今月14日投票

今月14日に投票が行われるインドネシアの大統領選挙は、選挙運動の最終日を迎えました。最新の世論調査では現職のジョコ大統領の後継者を自任するプラボウォ国防相が大きくリードしていて、東南アジア最大の人口と経済規模を持つインドネシアの選挙の行方に世界の関心が集まっています。

インドネシアの大統領選挙にはプラボウォ国防相、アニス前ジャカルタ州知事、それにガンジャル前中部ジャワ州知事の3人が立候補しています。

国民の支持が高いジョコ大統領の政策を継続するかどうかが大きな争点で、今月14日の投票日を前に、選挙運動最終日の10日、各候補が首都ジャカルタなどで大規模な集会を開きました。

このうちジョコ大統領の後継者を自任するプラボウォ氏は「繁栄をもたらすために努力し、歴代大統領が築いてきたものを引き継ぐ」と述べ、現政権の政策を引き継ぐと訴えました。

一方、アニス氏は「すべての国民が公正さと高い倫理観に基づいた民主主義を望んでいる」と述べて民主主義の後退も指摘される現政権を念頭に、改革が必要だと訴えました。

また、ガンジャル氏は「インドネシアを前進させる意思を持って国民の声を注意深く検討する」と強調しました。

最新の世論調査では、プラボウォ氏の支持率が50%を超え、ほかの2人を大きく引き離しています。

インドネシアは東南アジア最大の人口と経済規模を持ち、日系企業も多く進出していて、インドネシアの新たなかじ取り役を決める選挙の行方に世界の関心が集まっています。