福島の消防隊員が珠洲でボランティア きっかけは東日本大震災

能登半島地震でこれまでに8800棟以上の住宅の被害が確認されている石川県珠洲市で、東日本大震災をきっかけに消防隊員になった福島県の男性が、ボランティアで被災者の自宅に残された貴重品を探す活動を行いました。

ボランティアを行ったのは福島県いわき市の小名浜消防署の救助隊員、新妻拓弥さん(32)です。

新妻さんは、13年前に発生した東日本大震災で自宅が壊れて落ち込んでいた時に、消防職員などのことばに励まされたことがきっかけで転職し、消防隊員になりました。

10日はこれまでに8800棟以上の住宅の被害が確認されている珠洲市で、ほかのボランティアと一緒に被災した男性の崩れた自宅の中に入って運転免許証や現金を見つけ出し、男性に手渡していました。

新妻さんは「貴重品が見つけられないこともあるがきょうは探せてよかった。一人一人の思い出が詰まったものや生活に必要なものを見つけて手渡したい」と話していました。

新妻さんは、11日も珠洲市でボランティア活動を行うということです。