ことしの夏の全国高校野球 8月7日開幕 休養日含む17日間の日程

開場から100周年を迎える甲子園球場で行われる、ことしの夏の全国高校野球は、8月7日に開幕し、休養日を含む17日間の日程で行われることになりました。

これは日本高校野球連盟などが9日、大阪市で大会の運営委員会を開いて決めました。

大会は、ことし8月1日に開場から100周年を迎える甲子園球場を舞台に、8月7日に開幕し、3回戦最終日と準々決勝、それに準決勝の翌日の3日の休養日を含めて17日間の日程で開催されます。

日程が順調に進めば、決勝は8月23日に行われます。

日ごとの試合数や試合開始時間は調整中としています。

また、組み合わせ抽せんは、8月4日に行われることになりました。

大会には例年どおり、地方大会を勝ち上がった49の代表校が出場する予定です。

一方、ことしのセンバツ高校野球は、来月18日に開幕し、2日の休養日を含む13日間の日程で開催されます。

高野連「2段モーション」認める

高野連=日本高校野球連盟は、ピッチャーが投球する際に上げた足を2回上下させるなどの、いわゆる「2段モーション」について、ことしからルールを緩和して、認めることになりました。

「2段モーション」をめぐっては、2018年に公認野球規則が改正されて、プロ野球や社会人野球、大学野球では認められましたが、高校野球ではトーナメント制で対戦数が少ないため、バッターが不利になるおそれがあるとして、引き続き「反則投球」とされていました。

高野連は9日までに持ち回りで理事会を開き、ことしからルールを緩和して、認めることになりました。

高野連は「プロ野球などで2段モーションで投げるピッチャーが増えていて、参考にしている高校生も多いことから、ほかのカテゴリーの野球に基準を合わせたほうがいいと考えた」などと、説明しています。

また、キャッチャーなどがピッチャーに声をかけるため、試合中に1人でマウンドに行く回数について、これまで制限はありませんでしたが、試合時間の短縮につなげることを目的に、ことしから1イニングにつき1回までに限ることになりました。

また、高野連は持ち回りの理事会で、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県と新潟県、富山県の3つの高野連に、合わせて500万円の支援金を送ることを決めました。