米 共和党候補者選び ネバダ州党員集会 トランプ氏が勝利

秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは8日、西部ネバダ州で第3戦となる党員集会が行われ、トランプ前大統領が勝利しました。

トランプ氏を追うヘイリー元国連大使が参加しない中、トランプ氏がいわば不戦勝の形で代議員を獲得し、リードをさらに広げました。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向け、西部ネバダ州では8日、野党・共和党の候補者選びの第3戦となる党員集会が行われました。

集計の結果、日本時間9日午後5時半の時点で集計率80%でトランプ前大統領が得票率99.2%で勝利しました。

トランプ氏を追うヘイリー元国連大使は今回の党員集会に届け出ておらず、トランプ氏がいわば不戦勝の形となりました。

ネバダ州では今月6日に州が主催する予備選挙も行われましたが、共和党は予備選挙ではなく党が主催する党員集会を公式な候補者選びの場としていて、ヘイリー氏は、代議員が割り振られない予備選挙の方に届け出ていました。

初戦のアイオワ州、第2戦のニューハンプシャー州でも勝利しているトランプ氏は3連勝となり、獲得代議員数は62人と、17人のヘイリー氏に対するリードをさらに広げました。

勝利が確実になったことを受けて集会で演説したトランプ氏は「すばらしいネバダの人々に感謝したい。この州で勝利し、11月の選挙でも勝利する。勝たなければならない」と述べて、本選挙に向けた意欲を示しました。

共和党の候補者選びの次の舞台は今月24日に行われる南部サウスカロライナ州の予備選挙です。

ヘイリー氏は自らの地元で、知事も務めたサウスカロライナ州に多くの資金や要員を集中して注いでいるだけに、ここで結果を出せなければ選挙戦からの撤退を求める圧力がいっそう強まることは避けられず共和党の候補者選びの次のヤマ場として注目されています。