藤井聡太八冠 「棋王戦」に向け “おもしろい将棋を指したい”

将棋の八大タイトルの1つ「王将戦」を制し、連続でのタイトル獲得を「20期」にのばして歴代1位になった藤井聡太八冠(21)が会見し、今月24日に金沢市で行われる「棋王戦」に向けて、「おもしろい将棋を指したい」と意気込みを語りました。

藤井八冠は8日、東京 立川市で行われた「王将戦」七番勝負の第4局で菅井竜也八段(31)に勝ち、ことし最初のタイトル防衛に成功するとともに、連続でのタイトル獲得を「20期」にのばして歴代1位となりました。

一夜明けた9日、藤井八冠は会見に臨み、「中盤でじっくり読んで指すことができ、収穫のあるシリーズだった」と振り返りました。

そして、現在、「棋王戦」で同い年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受けていることについて、「伊藤七段はどのような戦型でも序盤の認識が非常に深いので、まずはこちらが後れをとらないよう、しっかり準備し、持ち時間が4時間で短いので、決断よく指せればと思う」と話していました。

そのうえで、今月24日に金沢市で行われる第2局に向けて、「1月に地震があって、復興も道半ばで大変な状況が続いているが、そういった中で対局を迎え入れていただけるのはありがたく思う。集中しておもしろい将棋を指せるよう全力を尽くしたい」と意気込んでいました。