奥能登地域 主要4病院の病床数 地震前の2割にとどまる

石川県の奥能登地域の主要な4つの病院では断水やスタッフの不足などのため、今月4日時点で運用可能な病床数が地震前の2割程度にとどまっています。

石川県の調査によりますと、奥能登地域にある輪島市の市立輪島病院、珠洲市の珠洲市総合病院、穴水町の公立穴水総合病院、能登町の公立宇出津総合病院の4つの病院で運用が可能な病床数は今月4日時点で110床と、地震前の538床のおよそ2割にとどまっています。

病院ごとにみますと、運用が可能なのは市立輪島病院では175床のうち25床、珠洲市総合病院では163床のうち20床、公立穴水総合病院では100床のうち40床、公立宇出津総合病院では100床のうち25床となっています。

運用可能な病床数がおよそ2割にとどまっている理由について石川県は、施設や設備が被害を受けたことや、病院のある地域で断水が続いていること、スタッフの不足などが考えられるとしています。

このため、石川県では水道などのインフラの復旧を進めるとともに、医療機器などの整備や人材の確保について支援を検討しています。