保育施設など乳幼児睡眠中の安全対策徹底を通知 こども家庭庁

東京 世田谷区にある認可外の保育施設で生後4か月の男の子が睡眠の時間帯に死亡したことを受けて、こども家庭庁は都道府県や自治体に対し、所管する保育施設などで睡眠中の安全対策を徹底するよう通知しました。

通知では、男の子が利用していた施設では、
▽乳児をうつ伏せのまま寝かせることがあり、仰向けで寝かせるなど、窒息や乳幼児突然死症候群などへの配慮が不十分であったほか、
▽睡眠中の子どもの顔色や呼吸の状態をきめ細かく観察していなかったことが、
所管する自治体の調査で明らかになったと指摘しています。

そのうえで、保育施設などで体の機能が未熟な乳幼児の睡眠中のリスクを認識し、安全確保を徹底するよう求めています。

具体的には、
▽医学的な理由で医師からうつぶせで寝るのをすすめられている場合以外は、乳児の顔が見えるよう、仰向けに寝かせるほか
▽安全な睡眠環境を整えることが窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにつながるとしています。

また、定期的に子どもの呼吸や体位、睡眠の状態を点検することなどによって、異常が発生した場合の早期発見や重大事故の予防のための工夫をするよう求めています。