ガーシー元議員に懲役4年を求刑 検察 “極めて悪質”

動画投稿サイトで芸能人などを繰り返し脅迫した罪などに問われているガーシー元参議院議員の裁判で、検察は「インターネットのひぼう中傷を象徴する事件で、極めて悪質だ」などとして懲役4年を求刑しました。

元参議院議員のガーシー、本名東谷義和被告(52)は、2022年に動画投稿サイトで俳優など4人を繰り返し脅迫し、このうち2人の告訴を取り下げさせようと、SNSの動画で「絶対許さん」などと脅したとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの罪に問われています。

8日に東京地方裁判所で開かれた裁判で、被害を受けた俳優の陳述書を検察が読み上げ、「俳優としてのイメージは著しく傷つけられ、契約の打ち切りなどもあった。いまもなお苦しみ続けている」などと述べました。

検察は「意に沿わない相手に対して、虚実を交えて脅迫する動画をインターネット上で配信し、1億円を超えるばく大な収益をあげた。社会問題化するインターネットのひぼう中傷を象徴する事件で、極めて悪質だ」などとして、懲役4年を求刑しました。

一方、弁護側は「脅迫は常習的ではない。元議員は反省して被害回復の措置を講じている」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

元議員は最後に「もう二度とこのようなことはしないと誓います。本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げていました。

判決は、3月14日に言い渡されます。