奈良 桜井「三輪素麺」作り最盛期 寒い時期にコシの強いめんに

奈良県桜井市で、特産の「三輪素麺」作りが最盛期を迎えています。

奈良県桜井市では、およそ1200年前、飢きんに苦しむ人を救うため、日本で初めてそうめんを作り始めたと伝えられていて、現在は「三輪素麺」として全国に向けて販売されています。

寒い時期にコシの強いめんができることから、桜井市三輪にある創業100年余りの製麺所では生産作業に追われています。

作業では、小麦粉の生地を専用の機械などを使って、長さ2メートル、細さが1ミリほどになるまで伸ばします。

その後、くっつかないよう箸でほぐし、数時間かけて乾燥させたあと、束にして少なくとも半年寝かせてから出荷するということです。

製麺所によりますと、小麦粉の価格は3年前に比べて3割ほど上がっていて、去年から一部の商品を値上げしましたが、それでも厳しい経営が続いているということです。

玉井製麺所の玉井勝徳代表は「三輪素麺は細くてコシが強いのが特徴です。食べやすいので、お年寄りから子どもまで楽しんでいただきたいです」と話していました。