金沢 避難所に養殖ブリの料理 鹿児島県の漁業関係者らふるまう

能登半島地震で被災した人たちを励まそうと、鹿児島県の漁業関係者らが金沢市の避難所を訪れ、避難している人たちに鹿児島県産の養殖ブリを使った料理をふるまいました。

石川県は、鹿児島県長島町特産の養殖ブリの出荷先になっていて、7日はその縁で漁業関係者ら12人が広域避難所になっている金沢市の老人福祉センターを訪れました。

そして、玄関先に持参した大きな鍋をならべ、鹿児島県産の養殖ブリを使った料理をふるまいました。

用意されたのは、レトルト食品になったブリのあら煮や、ブリ大根の缶詰を温めたもの、それに、長島町産の海藻あおさを入れたうどんなど合わせて7品で、避難している人たちは、長島町の人たちとの会話を楽しみながらおいしそうに箸を運んでいました。

避難している73歳の男性は、「久しぶりにブリを食べられておいしかったです。本当にありがたい」と話していました。

支援に訪れた東町漁協の長元信男組合長は、「私たちが赤潮の被害を受けた際に金沢市の支援を受けた恩返しもあって駆けつけた。おいしそうに食べてくれて、本当によかった」と話していました。

長島町の関係者は、8日まで金沢市内の広域避難所5か所で支援を続ける予定です。