チリ山火事 少なくとも131人死亡 300人以上連絡つかず

南米のチリで発生した大規模な山火事では、これまでに少なくとも131人の死亡が確認されています。地元当局によりますと、火はおおむね消し止められていますが、今も連絡がつかない人が300人以上いるということで、犠牲者の数はさらに増える可能性があります。

チリの当局によりますと、沿岸部を中心に発生した大規模な山火事は、山あいにある住宅が密集した地域にも燃え広がり、これまでに少なくとも131人の死亡が確認されています。

このうち、中部ビニャ・デル・マルの斜面におよそ700軒の住宅が建ち並ぶ地区では、屋根が焼け落ち、壁や柱だけが黒く焼け残った建物が多く確認できます。

一帯が広く焼け焦げた現場では、住民やボランティアの人たちが協力しながらがれきを撤去していました。

家が全焼したという50代の男性は「当時は風が強く、火のまわりが速かった。逃げるまで2、3分しかなく、近所の友人も亡くなった」と話していました。

地元の消防当局によりますと、今も連絡がつかない人が300人以上いるということで、犠牲者の数はさらに増える可能性があります。

現時点で火はおおむね消し止められているということですが、一部では今も消火活動が続いています。

今回の山火事の原因について、捜査当局は何者かが意図的に火をつけた情報もあるとしていて、詳しいいきさつを調べています。