米ボーイング事故 パネル固定ボルト 適切に取り付けられず

アメリカ西部オレゴン州の上空で先月、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の窓部分のパネルが吹き飛んだ事故について、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は、パネルを固定するボルトが適切に取り付けられていなかったことが原因だとする報告書を公表しました。

NTSBは6日、西部オレゴン州の上空で先月、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の窓部分のパネルが吹き飛んだ事故について調査結果をまとめた初期の報告書を公表しました。

それによりますと、パネルが動かないよう固定するための4本のボルトが適切に取り付けられていなかったことが原因とみられるということです。

事故のあった機体は、去年8月から9月にかけて修理のためボーイングのワシントン州の工場に持ち込まれましたが、残されていた当時の写真から、パネルを開閉した際にボルトが取り付けられていなかったことが判明したということです。

調査結果について、ボーイングのカルフーンCEOは「最終的な結論がどうであれ、ボーイングは今回の事態に責任を負っている。私たちの工場から出荷される飛行機でこうした事故が起こってはならず、品質と関係者の信頼を高めるため包括的な計画を実行に移している」との声明を発表しました。