自民 全所属議員にアンケート 来週早々に結果とりまとめへ

自民党はすべての所属議員を対象に、収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がないか確認するアンケートを5日から始めました。今週8日に議員側から回収し、来週早々に結果をとりまとめることにしています。

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、自民党は実態や背景などを把握するため、党幹部が先週から、安倍派や二階派の関係議員などを対象に聴き取りを進めています。

これに加え、すべての所属議員を対象に、収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がないか確認するアンケートを5日から始めました。

この中では「党所属議員が東京地検特捜部による捜査を受け、収支報告書の訂正に至った議員も多数に及ぶなど、極めて深刻な状況にある」などと実施理由を説明しています。

そして、派閥のパーティーについて、収支報告書に記載すべき収入の記載漏れがあったかどうかを尋ね、あった場合はおととしまでの5年間の金額を年ごとに記すよう求めています。

自民党は今週8日に議員側からアンケートを回収し、来週早々に結果をとりまとめることにしています。

立民 岡田幹事長「使いみち書かれていなければ説明にならない」

立憲民主党の岡田幹事長は記者団に対し「来週には、一定の結果が出てくると思うが、果たして、収支報告書に記載していなかった金額は、3年分ではなく5年分で出てくるのか。中抜きなのかキックバックなのか、そして、使いみちが書かれていなければ、説明にならない」と述べました。

共産 小池書記局長「今の質問項目では極めて不十分」

共産党の小池書記局長は記者会見で「今の質問項目では極めて不十分ではないか。どういう手段で行い、何のために使ったのか、そして『裏金』として口座や事務所に入った日付も含めて示すべきだ。自民党にはきちんとした調査をして、国会に報告をすることを強く求めたい」と述べました。