ロシア 一方的併合宣言の地域 “ウクライナ軍攻撃で28人死亡”

ロシアは、一方的に併合を宣言したウクライナ東部ルハンシク州のパン屋が、ウクライナ軍の攻撃を受け、子どもを含む28人が死亡したと主張しました。東部ではロシア軍とウクライナ軍との間で攻防が続いていて、今後、戦闘が一層激しさを増すことも予想されます。

ロシアが支配するウクライナ東部ルハンシク州のリシチャンシクでは、3日、パン屋がウクライナ軍の攻撃を受け、子ども1人を含む28人が死亡したと、親ロシア派のトップがSNSに投稿しました。

ロシアの非常事態省は、大きく崩れた建物で救助活動を行っている様子を現場の映像だとして公開しました。

ロシア側は、攻撃にはアメリカが供与した高機動ロケット砲システム=ハイマースが使われたと主張しています。

これに対し、ウクライナ側はこれまでに公式な反応を示していません。

ロイター通信によりますと、リシチャンシクは、ロシアが軍事侵攻後、おととし7月に掌握したということで、人口は侵攻前に比べおよそ10分の1に減っていると伝えています。

東部ではリシチャンシクから100キロ余り離れたドネツク州にあるウクライナ軍の拠点を奪おうとロシア軍が攻勢をかけているのに対し、ウクライナ軍が防衛を続けていて、今後、戦闘が一層激しさを増すことも予想されます。