イスラエル 人質解放を求め抗議集会 政権の退陣を迫る声も

イスラエルでは3日夜、ガザ地区で拘束されている人質の解放を求めて大規模な抗議集会が開かれ、成果を出していないとして、ネタニヤフ政権に対し、退陣を迫る声が上がるなど批判が強まっています。

イスラエル軍はガザ地区南部のハンユニスやラファへの攻撃を続けていて、パレスチナの地元メディアは3日深夜、ラファで避難所となっていた幼稚園がイスラエル軍の空爆を受け、少なくとも2人の子どもが死亡し、多くのけが人が出たと伝えています。

ガザ地区の保健当局は4日、これまでに2万7365人が死亡したと明らかにしました。

ガザ地区での戦闘休止と人質の解放に向けて、先月下旬からカタールなどの仲介で行われている交渉では、イスラム組織ハマスが完全な停戦を求めているのに対して、イスラエルはそれを認めない姿勢で、合意できるか不透明な状況です。

こうした中、3日夜にはイスラエル各地で、人質の解放を実現するよう政府に訴える抗議集会が行われました。

このうち、テルアビブでは参加者は数千人にのぼったとみられ、人質解放のために停戦を受け入れるべきだという声や、人質全員の解放を4か月近く実現できていないネタニヤフ政権に退陣を迫る声も聞かれました。

4日から8日にかけては、交渉を後押しするため、アメリカのブリンケン国務長官がイスラエルや仲介役のカタールなどを訪れる予定で、交渉の進展につながるか、注目されます。