石川 輪島 孤立状態から避難した後 初めて区長が地元集落に

能登半島地震で一時、孤立していた石川県輪島市の山あいの集落に、4日、市外で避難生活を続けている区長が初めて戻り、復旧に向けた準備を進めています。

輪島市上山町は地震で集落に通じる道路が寸断され、電気や通信も途絶えて、40人ほどが一時、孤立しました。

区長の住吉一好さんはおよそ2週間、孤立した集落で過ごしましたが、先月17日に救助に来たヘリコプターで集落を離れ、現在は白山市の体育館で、ほかの住民とともに避難生活を続けています。

住吉さんは4日、別の場所に住んでいる息子らとともに、知人から借りた車で、避難後初めて、集落に向かいました。

途中、住吉さんは「集落を離れて2週間がたち、雨漏りや小動物が入っていないか心配です。避難所でも皆さん自宅を心配しているので、できるかぎり集落全体の様子も確認したいです」と話していました。

NHKも途中まで同行しましたが、集落の手前で道路は通行止めになっていて、住民に限って通行が許可されていました。

午後、集落から出てきた息子の幸生さんによりますと、その先の道路には警察官がいて住民かどうか確認していたほか、土砂崩れのおそれがある道路もあり、いつもの倍近く時間がかかったということです。

集落に入ると警察官がパトロールにあたっていて、住吉さんのほかにも近所の人が自宅に置いたままになっていた車を取りに来ていたということです。

住吉さんの自宅は大きく傾き、修理しないと住めない状態で、4日は納屋の屋根を確認したり、冷蔵庫に残って傷んだ食材を片づけたりしたということです。

電気や通信は依然として途絶えています。

区長の住吉さんは4日は集落に泊まり、被害状況の確認や復旧作業の準備を進めるということです。

息子の幸生さんは「今の状況では片づけに行くのも大変で、何も助けてあげられません。父は区長の立場もありますが、無理はしないでほしいです」と話していました。