新潟 上越 「レルヒ祭」で「一本杖スキー」披露

日本に初めてスキーを伝えたとされる当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人の名前にちなんだ、恒例の「レルヒ祭」が新潟県上越市のスキー場で開かれ、当時、伝えられた「一本杖スキー」が披露されました。

新潟県上越市の金谷山スキー場は113年前の明治44年に、当時のオーストリア・ハンガリー帝国のレルヒ少佐が日本に初めてスキーを伝えた場所とされ、毎年、この時期にその名前にちなんだ「レルヒ祭」が開かれています。

4日は陸上自衛隊の隊員らによるファンファーレで祭りが始まり、地元の小学生たちが太鼓の演奏を披露して会場を盛り上げました。

続いて、当時伝えられた1本のつえを使って滑る「一本杖スキー」が披露され、はかまやコートを着た地元の人たちが列を作って滑り降りていました。

訪れた家族連れなどはスキー場でそり遊びをしたり、会場に並んだ屋台で食事をとったりして思い思いに楽しんでいました。

家族と訪れた小学校4年生の男の子は「一本杖スキーは初めて見ましたが、楽しそうでした」と話していました。

屋台を出した70代の男性は「歴史ある祭りなので、こうしてにぎやかに開催されてうれしく思います。子どもの頃から来ているなじみ深いスキー場ですし、大事にしていきたいです」と話していました。