JR大森駅近くの飲食店などで火事 乗客約800人線路へ

4日午前10時ごろ、東京・大田区の大森駅近くのラーメン店が入る建物などで火事があり、JR京浜東北線と東海道線はおよそ3時間にわたって運転を見合わせました。

JR東日本によりますと、この影響で、停車した電車から乗客およそ800人を線路に降ろし、徒歩で誘導する措置を取ったということです。

4日午前10時10分ごろ、東京・大田区山王の飲食店から火が出ているなどと消防に通報がありました。

警視庁や東京消防庁によりますと、消防車など26台が出て、火はおよそ2時間半後にほぼ消し止められましたが、ラーメン店の一部と、隣にある別の建物の2階と3階部分の一部が焼けたということです。

この火事で20代の男性1人がやけどを負いましたが、命に別状はないということです。

現場では爆発音がしたという情報もあり、警察や消防が火事の原因を調べています。

この火事の影響で、JR京浜東北線と東海道線は午前10時すぎからおよそ3時間にわたって運転を見合わせました。

大森駅と蒲田駅の間で10両編成の電車1本が停車したため、乗客およそ800人を線路上に降ろし、徒歩で誘導する措置を取ったということです。

近所に住む男性「爆発は2回あった」

爆発の瞬間をとらえた映像

4日午前10時15分ごろに東京・大田区の火事のようすを撮影した映像です。

建物から火が吹き出し、黒い煙が立ちのぼっています。

その後、爆発したように激しく炎上し、建物全体が炎に包まれるようすも写っています。

撮影した近所に住む40代の男性は「近くを歩いていたら焦げ臭いにおいがしたので現場の方に行ってみると、建物から煙が出ていて、その後、火の勢いが激しくなっていきました。爆発は2回あり、周りでは泣いている子どももいました。見たことのない大きな火事で怖いと思いました」と話していました。

停車した電車の乗客「はしごを使って線路に」

JR京浜東北線の停車した電車に乗っていた60代の夫婦は「川崎駅から御徒町駅に向かう途中で電車が止まり、沿線火災があったという車内のアナウンスがありました。1号車の乗客から順番にはしごを使って線路に降りました。大きな混乱はなくほっとしています」と話していました。