富山 ホタルイカの定置網 漁解禁に向け地震被害からの復旧急ぐ

能登半島地震でホタルイカ漁に使う定置網などに大きな被害が出た富山市の水橋漁港では、来月のホタルイカ漁の解禁に向けて漁業者が復旧を急いでいます。

今回の地震で、富山市の水橋漁港では、ホタルイカ漁に使う5つの定置網がすべて損傷し使えなくなるなどの大きな被害を受けました。

このうち2つは7500万円ほどをかけてすでに復旧しましたが、ホタルイカ漁の解禁となる来月1日に向けてさらに別の網も使えるよう復旧作業を急いでいます。

3日は午前7時から漁業者が港に集まり、定置網の基礎部分で網を固定するいかりとして使う石をクレーンで船にのせ、沖合で石を沈める作業に当たりました。

また、港で荷さばきをする施設も地盤沈下の影響で使えなくなっていることから、今月中旬から仮の施設を作る工事を始める予定だということです。

水橋漁民合同組合の安倍久智組合長は「復旧に多額の費用がかかるのは苦しいですが、多くの人が協力してくれているので、解禁までにできるかぎり復旧してホタルイカを食べてもらえるようにしたいです」と話していました。