藤浪投手は大リーグ1年目の昨シーズン、アスレティックスで先発投手としてデビューし、その後リリーフに転向しました。
シーズン途中にトレードで移籍したオリオールズではチームの地区優勝に貢献し、シーズン通算では、64試合に登板して7勝8敗、防御率7.18の成績でした。
藤浪投手は昨シーズン終了後にFAとなっていて、ニューヨーク・ポストなどアメリカの複数のメディアは2日、メッツとの契約に合意したと伝えました。
ニューヨークに本拠地を置くメッツはナショナルリーグ東部地区のチームで、ニューヨーク出身の投資家、スティーブン・コーエン氏が2020年に球団を買収してオーナーとなって以降、豊富な資金力を背景に積極的な補強を進めていますが、昨シーズンは主力の離脱が相次ぐなどして75勝87敗で地区4位に沈みました。
日本選手は昨シーズン大リーグ1年目でチームトップの12勝をあげた千賀滉大投手が所属しています。
これで日本選手の所属先はすべて決まりました。
藤浪晋太郎 “メッツと契約合意” 米複数メディア
大リーグのオリオールズからFA=フリーエージェントとなっていた藤浪晋太郎投手がメッツとの契約に合意したと2日、アメリカの複数のメディアが伝えました。藤浪投手は千賀滉大投手とチームメートとなり、これで日本選手の所属先がすべて決まりました。
日本選手の所属先出そろう
《4チームで日本選手“共闘”》
大リーグの今シーズンの日本選手の所属先がすべて出そろい、このうちドジャース、パドレス、カブス、メッツの4つのチームに複数の日本選手が所属することになりました。
◆ドジャース
ナショナルリーグ西部地区では、ドジャースに大谷翔平選手と山本由伸投手が入団しました。
大谷選手は去年、右ひじを手術したため、ことしはバッターに専念することになります。
山本投手は地元メディアなどでローテーションのトップ候補に予想されていて、大きな期待のなかで大リーグ1年目に挑みます。
◆パドレス
同じくナショナルリーグ西部地区、サンディエゴに本拠地を置くパドレスにはダルビッシュ有投手と、松井裕樹投手が所属します。
ダルビッシュ投手は日米通算200勝まであと4勝としています。
松井投手はリリーバーとしての役割が期待されています。
◆カブス
ナショナルリーグ中部地区でシカゴに本拠地を置くカブスには鈴木誠也選手と、今永昇太投手が所属します。
鈴木選手は大リーグ3年目でさらなる飛躍を目指します。
今永投手は先発ローテーション入りが期待されています。
◆メッツ
ナショナルリーグ東部地区でニューヨークに本拠地を置くメッツには千賀滉大投手と藤浪晋太郎投手が所属します。
ともに大リーグ2年目の2人が昨シーズン地区4位に沈んだチームの巻き返しへともに戦います。
《このほかの日本選手の所属先》
▽菊池雄星投手はアメリカンリーグ東部地区、カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズ。
▽吉田正尚選手は同じくアメリカンリーグ東部地区で、ボストンに本拠地を置くレッドソックス。
▽このオフにFAとなり移籍した前田健太投手はアメリカンリーグ中部地区でデトロイトに本拠地を置くタイガースです。
また、プロ野球・日本ハムからポスティングシステムを使って移籍を目指していた上沢直之投手はレイズ、筒香嘉智選手はジャイアンツとそれぞれマイナー契約を結んでいて、大リーグ昇格を目指します。