サッカーアジア杯 日本 バーレーンを破り準々決勝進出

サッカーのアジアカップ、決勝トーナメント1回戦で日本がバーレーンを3対1で破り、準々決勝進出を決めました。日本は2月3日に行われる準々決勝でイランと対戦することになりました。

カタールで開かれているアジアカップで3大会ぶり5回目の優勝を目指す日本は31日、決勝トーナメントの1回戦でバーレーンと対戦しました。

試合は世界ランキング17位の日本が、序盤から仕掛けて世界86位のバーレーンのゴール前でチャンスを作ると、前半31分に毎熊晟矢選手のミドルシュートがゴールポストに当たり跳ね返ったボールを堂安律選手が押し込んで先制しました。

さらに、後半開始早々には久保建英選手がゴール前で相手ディフェンスが触れたこぼれ球に反応し追加点を挙げました。

その後、オウンゴールで1点を返されたものの、日本は後半27分に上田綺世選手の今大会4得点目となるゴールで突き放し3対1で準々決勝進出を決めました。

日本は2月3日に行われる準々決勝でシリアをペナルティーキック戦の末、退けたイランと対戦することになりました。

準々決勝の相手 イラン“過去の対戦成績は五分”

イランはアジアでは日本に次ぐ世界21位で、今大会は1次リーグを全勝で勝ち上がっています。日本がイランと対戦するのは前回のアジアカップ準決勝以来5年ぶりで、これまでの対戦成績は6勝6敗5引き分けとなっています。

《監督・選手談話》

森保監督「積極性と我慢強さで3得点あげてくれた」

試合後、森保監督は「最初から相手の守備は簡単には崩せないと思っていたが、選手たちが積極性と我慢強さを持って相手を崩して3得点をあげてくれた」と攻撃陣を評価しました。

一方で、課題となっている守備については「全体的に改善してきている。きょうもセットプレーからの失点ではあったが、ボールから逃げずに積極的にいったことが原因の失点だったのでしっかりコミュニケーションをとってより完璧にできるようにしていきたい」と話していました。

そして、31日の試合でけが人が出たことについては「けが人はチームにとって痛いことだが、誰が出ても試合の流れを崩さずに勝っていけるということにきょうの試合で逆に自信が持てた。次の試合に向けて最善を尽くすための準備をしていきたい」と話していました。

堂安律「すばらしいシュートがこぼれてきた」

先制ゴールを決めた堂安律選手は「毎熊選手のすばらしいシュートがこぼれてきた。準備していたのでゴールできてよかった。自分のゴールだけでなくチーム全体で戦えたことが勝因だ。自分のゴールより大事なものはチームの勝利だということを常に心がけているので、それが勝利につながってよかった」と試合を振り返りました。

その上で「タフな試合続くが全員がチームに貢献する心をもって戦い、絶対優勝したい」と話していました。

久保建英「決まってよかった」

後半開始早々に相手ディフェンスが触れたボールをシュートして2点目を決めた久保建英選手は「本当は上田選手が打ってくれればよかったが、お見合いのようになって僕のところにこぼれてきた。事前にルールガイドであのような形でもゴールは認められるとなっていたので、オフサイドポジションにいることは分かっていたが、シュートした。決まってよかった」と話していました。

そして、準々決勝に向けて「リフレッシュしてまた次に向けていい準備をしたい」と気を引き締めていました。

上田綺世「次につながるゴール」

今大会4ゴール目となるシュートを決めた上田綺世選手は、「シュート数が少ないことが個人的には課題だが、次につながるゴールを決められてよかった。バーレーンはコンパクトな守備をしてきたがディフェンスラインの背後をとれるという感覚もあった。まずは休んで、次の試合に最善の状態で出る準備をチーム全体でしていきたい」と話していました。