宇宙飛行士候補の2人 訓練の様子初公開 選抜から1年を前に

去年、14年ぶりに日本の新たな宇宙飛行士の候補者に選ばれた諏訪理さんと米田あゆさんの訓練の様子が、報道陣に初めて公開されました。

諏訪さんと米田さんは去年2月、14年ぶりに日本の新たな宇宙飛行士の候補者に選ばれました。

選抜されてからまもなく1年となるのを前に、JAXA=宇宙航空研究開発機構は茨城県つくば市の施設で2人の訓練の様子を初めて公開しました。

2人は現在、英語やロシア語の語学訓練のほか小型飛行機の操縦などおよそ2年間にわたる宇宙飛行士の基礎訓練のプログラムに取り組んでいますが、1月31日はこのうちスクワットやベンチプレスなどの体力トレーニングが公開されました。

訓練のあと2人は取材に応じ、米田さんは「自分の名前が入ったブルースーツを着ると背筋が伸びる思いです。一方で宇宙飛行士の候補者という立場も折り返しにきている。改めて気を引き締めて訓練に励んでいきたい」と抱負を述べました。

諏訪さんは「科学や工学、医学などさまざまな訓練があるが講師の皆さんが熱心でどれも本当に楽しい」と感想を述べたうえで、1月、月面着陸に成功した日本の無人探査機「SLIM」について着陸した姿勢が想定と異なっていたことに触れ、「あの場に私がいたらちょっと姿勢を直してあげたのに」とユーモアを交えて語りました。

2人は、早ければことし11月ごろにも正式に宇宙飛行士に認定される予定です。