被災地で気温上昇 “雪どけや少ない雨でも土砂災害に注意を”

最大で震度7を観測した石川県の能登地方やその周辺では地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態で引き続き注意が必要です。一方、被災地ではこれまでの地震で地盤が緩んでいるため、雪どけの水や少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがあり注意してください。

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は、30日午前8時までに1548回にのぼり、気象庁は今後2週間から3週間ほどは最大震度5弱程度か、それ以上の地震に注意するよう呼びかけています。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。

家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、毛布などで体を温めたり定期的に体を動かしたりして低体温症などへの対策を心がけてください。

能登半島地震の被災地では曇りや雨の天気となり、このあとしばらくは雨雲が流れ込むおそれがあります。

一方、日中は29日よりも気温が上がる見込みで、最高気温は金沢市で11度、輪島市で10度と平年よりも4度ほど高くなると予想されています。

気温の上昇に伴って積雪の雪どけが進むほか、なだれが起きやすくなります。

これまでの地震で地盤が緩んでいるため、気象庁は雪どけや少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。