中国 日本人短期滞在ビザ免除“再開検討” 日本側にも措置要求

中国政府が停止している日本人が中国に短期滞在する際のビザの免除について、中国外務省は29日、「再開を真剣に検討する」としました。
そのうえで日本側も訪日する中国人に対して何らかの措置をとるよう求めました。

中国政府は、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降、日本人に対して、中国に15日以内の短期滞在をする際のビザを免除する措置を停止していて、日本政府や日本の経済団体が早期再開を求めています。

これについて中国外務省の汪文斌報道官は29日の記者会見で「日本の各界によるビザの免除措置の再開の要望を真剣に検討する」と述べました。

そのうえで汪報道官は「日本が中国と向き合って歩み寄り、双方の人的往来がより円滑になることを期待する」と述べ、中国側がかねてから主張している「相互主義」を念頭に日本側も訪日する中国人に対して何らかの措置をとるよう求めました。

中国政府は28日、タイとの間で短期滞在のビザを相互に免除することで合意したほか、去年12月からはフランスやドイツ、イタリアなど6か国に対して短期滞在のビザを免除する措置を実施していますが、日本については再開のめどが立っていません。