流氷が網走川に流れ込み遡上する“珍現象” 住民も驚き 北海道

北海道網走市で、流氷が市内を流れる網走川に流れ込んで川を遡上(そじょう)する珍しい現象が見られ、地元の住民たちからも驚きの声があがっています。

網走市に流氷が接岸した2日後の1月24日、網走川の河口から4キロほど上流にある網走刑務所付近でNHKが撮影した映像では、海から流れ込んだ流氷で川面が真っ白になっている様子が確認できます。

川に流れ込んだ流氷は1月29日時点で、さらに上流の網走湖の湖口まで到達しています。

流氷の流入について、網走川を管理する北海道開発局北見河川事務所は「潮位が高くなる時期と重なったため、港の流氷が満潮になる際に川を上ったのではないか」と分析しています。

また、河川事務所は「公式な記録はないが、近年では大変珍しい現象ではないか」とも話していて、流氷の到来には慣れている網走市民も川を遡上するという“珍現象”に驚いています。

網走川の近くに店舗を構える水産会社の増田義明さんは「長く網走に住んでいますが、初めてのことでびっくりしました。SNSにも反響が多く寄せられています」と話していました。

網走市の「地域おこし協力隊」の桑原志保美さんは「網走で初めて迎える流氷シーズンで、川に流れ込むのも例年どおりなのだろうと思っていました。珍しい現象と聞いて、貴重なものを見られてうれしいです」と話していました。