米 テイラー・スウィフトさんの偽画像拡散 SNS各社が削除急ぐ

旧ツイッターのXなどSNS上で、生成AIが使われたとみられるアメリカの人気歌手テイラー・スウィフトさんの偽画像が拡散し、SNS各社は削除を急ぐなど、対応に追われています。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズなど複数のメディアによりますと、アメリカの人気歌手テイラー・スウィフトさんの偽画像が旧ツイッターのXなどで拡散されました。

画像は「ディープフェイク」と呼ばれる生成AIを活用し本物と見分けがつかないほど巧妙な偽の画像や動画などを作る技術で作成されたとみられます。

中には性的な偽画像も投稿されていて、およそ4700万回閲覧されたものもあったということです。

事態を受けホワイトハウスの報道官も26日「憂慮すべきことだ。ソーシャルメディア各社は、誤った情報や、同意のないまま実在の人物の性的な画像が拡散されるのを防ぐためにルールを作る重要な役割を担っている」と述べるなど、波紋が広がっていました。

SNS各社は偽画像の削除を急ぐなど対応に追われ、このうちXは偽画像を削除したり、投稿したアカウントを停止したりするなどの対応を行い、日本時間の29日午後の時点で、スウィフトさんの名前を検索することはできなくなっています。

AIの技術開発が加速する中、「ディープフェイク」を使った偽の画像は巧妙化していて、偽の情報の拡散やAI技術の悪用をどのように防ぐのか対策が求められています。