能登半島地震から4週間 地震活動は活発な状態続く 注意を

石川県で震度7の揺れを観測した能登半島地震の発生から29日で4週間となりました。能登地方やその周辺を震源とする地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態が続いているため引き続き注意が必要です。
一方、被災地では30日と31日、日中の気温が上がる見込みで、雪がとけて地盤が緩むおそれがあるため、土砂災害にも注意してください。

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は29日午後4時までに1544回に上り、気象庁は今後2週間から3週間ほどは最大震度5弱程度かそれ以上の地震に注意するよう呼びかけています。

また、能登半島地震の被災地では29日朝、厳しい冷え込みとなりましたが、日中の最高気温は
▽金沢市で9.8度、
▽珠洲市で8.3度、
▽輪島市で7.7度と平年よりも2度から3度ほど高くなりました。

30日と31日はさらに気温が上がる見込みで、30日の日中の最高気温は
▽金沢市や富山市で11度、
▽輪島市で10度と予想されています。

気温の上昇に伴い、なだれが起きやすくなるほか、積もった雪がとけて地盤が緩むおそれがあるため、土砂災害にも注意が必要です。

低体温症などへの対策を

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。

日中は気温は上がるものの引き続き朝晩の冷え込みは続くため、家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、毛布などで体を温めたり定期的に体を動かしたりして低体温症などへの対策を心がけてください。