プーチン大統領 ベラルーシ大統領と会談 軍需産業で協力確認

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は28日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、欧米から制裁を受ける両国が軍需産業などで協力関係を深めていくことを確認しました。

ロシアのプーチン大統領は、28日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクを訪問しているベラルーシのルカシェンコ大統領と会談しました。

冒頭、プーチン大統領はベラルーシとの関係について「経済だけでなく教育や文化などすべての分野で発展している」と評価しました。

これに対し、ルカシェンコ大統領は「われわれは、経済や軍需産業をいかに発展させていくか真剣に話し合っている」と述べ、両国が協力関係を深めていると応じました。

両首脳は、29日には将来の連合国家の創設に向けて経済や安全保障面での連携を確認する会合を開くことにしています。

一方、ウクライナでは、ウクライナ保安局が27日、砲弾の調達を巡り、日本円でおよそ59億円を横領した疑いがあるとして国防省の高官と軍需企業の幹部など合わせて5人を捜査していると発表しました。

保安局によりますと、国防省は軍需企業と2022年8月に砲弾10万発を調達する契約を結び、代金を全額前払いしたものの、1発も納入されていないということです。

ウクライナでは相次いで明らかになる汚職に対し、国民から厳しい視線が向けられているほか、軍事支援を続ける欧米各国からも対策に力を入れるよう求められています。