愛媛 今治 女性殺害事件 次女「別れ話に応じず」と警察に相談

愛媛県今治市の住宅でピアノ教師の64歳の女性が殺害された事件で、事件当日に女性の次女に暴行を加えた疑いで逮捕された34歳の容疑者について、次女が「別れ話に応じてもらえず困っている」などと、去年、警察に相談していたことが分かりました。次女からの相談はこの1回だけだったということで警察が事件に至った経緯を調べています。

今月26日、今治市松本町の住宅でピアノ教師の冨田小雪さんが(64)首を切られるなどして殺害された事件では、西条市の自称・会社員、榊原正道容疑者(34)が、事件当日、現場近くの路上で冨田さんの次女に対して腕を引っ張るなどの暴行を加えた疑いで27日、逮捕されました。

警察によりますと、容疑を認めているということです。

この事件で、次女が去年11月に地元の警察署を訪れ、容疑者について「別れ話を繰り返しているが、応じてもらえず困っている」などと相談していたことが分かりました。

警察によりますと、このとき次女は過去に髪の毛を引っ張られたことなども説明したということですが「処罰は求めない」として、事件として扱うことや警告するなどの対応は望まなかったということで、警察は危険を感じたらすぐに通報することなど、防犯面での指導にとどめたということです。

次女からの相談はこの1回だけだったということで事件に至った経緯を調べています。

当時の対応について愛媛県警察本部は「相談者の意向に沿って対応したが、適切だったかどうかは現時点で評価できない。事件の解明に努めていく」としています。