パリパラリンピック 代表選考の基準変更に選手たちが申し立て

パリパラリンピックの代表選手の選考基準が選手に理由の説明もなく変更されたのは不合理だなどとして、アーチェリーの選手たちが変更の取り消しを求めて日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てたことが関係者への取材でわかりました。

日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てたのは、パラアーチェリーの4人の男性選手です。

関係者によりますと、日本身体障害者アーチェリー連盟は、それまで世界選手権などの国際大会で出場枠を獲得した選手がパリパラリンピックの代表に内定するとしていました。

ところが、世界選手権が開催されるおよそ2週間前の去年6月、代表内定はことしの国内選考会で決めると変更されたということです。

申し立てた選手たちは変更の理由が説明されず「代表に内定するため日々練習を重ね、世界選手権に照準を合わせていた選手たちにとって不意打ちとなる決定だった」としたうえで「選考対象とされていた国際大会に出場していない選手を代表とする可能性を残すため変更は不合理だ」などと訴えています。

申し立てについて日本身体障害者アーチェリー連盟は「真摯に対応することが本旨と考えております。継続中の案件であり回答を差し控えます」とコメントしています。