一休寺で「一休善哉」ぜんざい食べて健康など願う 京都 京田辺

「一休禅師」ゆかりの京都府京田辺市にある寺で、ぜんざいを食べて健康や目標の成就を願う「一休善哉」の行事が行われました。

京都府京田辺市にある「一休寺」では、寺でもちが入った小豆汁を食べた一休禅師が「善哉此汁」と感想を話したことから「善哉」の名前がついたという言い伝えにちなんで、毎年、一休禅師が生まれた1月に、ぜんざいを食べる行事が行われています。

参加した人たちは、まず、無病息災や安産祈願などの願いや、目標を絵馬に書いて、祈とうを受け、ことし1年間、よい行いを心がけることを誓いました。

そして、絵馬を奉納したあと、寺から「ぜんざい」がふるまわれ、湯気の立つぜんざいと、一休禅師がおよそ550年前に、この寺で作り始めたとされる「一休寺納豆」をほおばっていました。

京都市伏見区から訪れた20代の女性は「絵馬には『健康で暮らせるように、営業の仕事で目標を達成できるように』と願いました。きょう来たことで頑張ろうと思えました」と話していました。

田辺宗弘副住職は「ことしは地震もありましたが、一人一人の思いがつながることで強くなれると思います。皆さんが集まってぜんざいを食べることがそのきっかけになってほしいです」と話していました。