ユース五輪 スキー男子ビッグエア ニコルズ皇吏が銀メダル

カンウォンユースオリンピックのスキーフリースタイル男子ビッグエアで16歳のニコルズ皇吏選手が銀メダルを獲得しました。ニコルズ選手は今大会のスキーフリースタイル男子スロープスタイルに続き、2つ目の銀メダル獲得です。

スキーフリースタイルのビッグエアは、急斜面を滑り降りてエアの技を披露し、その高さや難度、完成度などを競う採点種目です。

28日は、男女ともに10人の選手が1人、3回ずつ滑って、得点の高い2回の合計点で争う決勝が行われ、日本からは男子のスロープスタイルで銀メダルを獲得したニコルズ選手と、女子の16歳、菅原希昴選手が出場しました。

このうちニコルズ選手は1回目に、横に4回転する技をスムーズに決めて86.00で3位につけました。さらに、2回目も難度の高い技を組み合わせたエアを、着地までほぼ完璧に決めて88.50の高得点をマークし、この時点で2位まで順位を上げました。

逆転で金メダルをねらった最後の3回目は、着地で転倒し、トップの選手には及びませんでしたが、合計174.50で銀メダルを獲得しました。ニコルズ選手は、今大会2つ目の銀メダル獲得です。

ニコルズ皇吏選手が銀メダル(左)

金メダルは、2回目で90点近い得点をマークしたカナダの選手でした。

一方、予選8位で決勝に進んだ女子の菅原選手は、3回のエアの着地で、いずれも手をついてしまい、合計87.00と得点を伸ばせず10位となり、金メダルはイタリアの選手でした。

ニコルズ皇吏「2つのメダルとてもうれしい」

スロープスタイルに続きビッグエアで今大会2つ目の銀メダルを獲得したニコルズ皇吏選手は「ビッグエアでも銀メダルを取れると思っていなかったので2つメダルを取れてとてもうれしい。2回ともエアが自分の中でうまくいった」と振り返りました。

そして、ユースオリンピックで得たものについては「いろいろな国の選手がいてとてもいい経験になった」と話していました。