松野前官房長官 政治資金パーティー事件で陳謝 辞職の考えなし

自民党安倍派の元事務総長の松野 前官房長官が記者会見し、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で政治不信を招いたとして陳謝しました。また、議員辞職や離党する考えはないと説明しました。

“5年間で1051万円のキックバック 収支報告書に記載せず”

松野氏が官房長官を辞任して以降、記者会見するのは初めてで、冒頭「多大なご迷惑をかけ、大きな政治不信を招いた。心からおわびを申し上げる」と陳謝しました。

そのうえで、おととしまでの5年間で派閥から1051万円のキックバックを受けて収支報告書に記載していなかったと説明し、使いみちについては「国会議員との会合などに使用し、私的に使われたことはないと確認している」と述べました。

そして「パーティー券の販売は事務所スタッフが担当し、過去5年の還付金の不記載額は去年11月ごろに初めて知った」と述べました。

派閥の経理や会計業務については、事務総長の担務ではなくかかわっていなかったと釈明しました。

また、議員辞職や離党する考えがあるか問われたのに対し「今回の事案を受けて閣僚を辞任した。自民党で議員活動を行い説明責任をしっかりと果たすとともに与えられた課題に取り組むことで職責を果たしたい」と述べました。