“CIA長官訪欧 イスラエルとハマス仲介に取り組む計画” 米紙

アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは25日、関係者の話として、CIA=中央情報局のバーンズ長官が数日以内にヨーロッパを訪れ、ハマスに捕らわれている人質全員の解放に向けて、イスラエルとハマスの仲介に取り組む計画だと報じました。

ワシントン・ポストによりますと、バーンズ長官は訪問中にイスラエルの情報機関のトップや、戦闘休止の協議で仲介役を務めるエジプトの情報機関のトップ、それにカタールのムハンマド首相と会い人質の解放などに向けて協議するということです。

今回の協議について、別のアメリカ政府高官は「十分な意見交換が行われ、交渉が真剣な段階に近づいていると考えている」と話しているとしています。

ホワイトハウスの高官は24日、中東地域を担当するマクガーク調整官もエジプトに続いてカタールを訪問したと明らかにしています。

イスラエル軍は、今も130人以上が人質に捕らわれていると主張しています。

バイデン政権としては、バーンズ長官の派遣によって人質の解放に向けた働きかけを強めたい考えで、議論が前進するか注目されます。

一方、イスラエル軍は25日、市街地での戦闘を専門とする部隊が建物や地下トンネルなどに潜伏するハマスの戦闘員と激しい戦闘を行っていると発表しました。

ガザ地区の保健当局は25日、過去24時間で200人が死亡し、これまでの死者数は2万5900人に上ったとしています。