共和党 候補者選び第2戦 ニューハンプシャー州 トランプ氏勝利

秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党 共和党の候補者選びの第2戦、東部ニューハンプシャー州の予備選挙は、トランプ前大統領が勝利しました。対するヘイリー元国連大使は、選挙戦を続ける考えを示しましたが、トランプ氏が一段と優位な状況となっています。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びの第2戦、ニューハンプシャー州の予備選挙が23日に行われました。

集計は概ね終了し、得票率は、
▽トランプ前大統領が54.6%
▽ヘイリー元国連大使が43.1%で、
トランプ氏が勝利しました。

トランプ氏は、集まった支持者らに対して、「すばらしい夜だ。ありがとう」と述べ、謝意を示しました。

一方、ヘイリー氏は、支持者を前にした演説で「選挙戦は終わりにはほど遠い。まだ多くの州が残っている。次は私の地元、サウスカロライナだ」と述べて、2月24日に行われるサウスカロライナ州の予備選挙に向けて、選挙戦を続ける考えを強調しました。

ただ、ヘイリー氏は、穏健な保守層が多いニューハンプシャー州に運動の重点を置き、少なくともトランプ氏に迫る結果を目指してきたものの、得票率で2けたの差をつけられ、勢いを示しきれませんでした。

トランプ氏は、初戦のアイオワ州の党員集会に続く勝利で、共和党内での支持の高さを改めて示し、候補者指名争いは、トランプ氏が一段と優位な状況になっています。

“トランプ氏勝利確実”報道に支持者は

トランプ氏が勝利を確実にしたとメディアに伝えられたことを受けて、トランプ氏の集会に参加していた支持者の女性は「すばらしい気分です。彼が私たちの大統領になるのは間違いないでしょう」と話していました。

また、男性の支持者はニューハンプシャー州では事前の登録でいわゆる「無党派」とした人も、共和党の予備選挙で投票できる制度を念頭に「もし共和党員だけが投票していたならばトランプ氏がもっと差をつけて圧勝していたはずだ」と述べて不満を表していました。

第3戦は来月8日に行われる西部ネバダ州の党員集会

共和党の候補者選びの第3戦となるのは来月8日に行われる西部ネバダ州の党員集会です。

ただ、ネバダ州の党員集会にはヘイリー氏は候補者として届け出ていないためトランプ氏が勝者となり、代議員を獲得することが確実な見通しです。

ネバダ州では、3年前に民主・共和両党の候補者選びは予備選挙で行うとする法律が成立していて来月6日に予備選挙も行われます。

しかし、これに反発する共和党は党員集会の結果に応じてのみネバダ州の代議員26人を配分するとしていて、予備選挙の結果は代議員の獲得数に反映されません。

ヘイリー氏は、予備選挙には届け出ていますがその結果にかかわらず代議員は獲得せず、党員集会への参加を届け出ているトランプ氏が代議員を獲得することが確実な見通しです。

その次に候補者選びの舞台となるのは来月24日に行われる南部サウスカロライナ州の予備選挙です。

サウスカロライナ州はヘイリー氏の地元で、2011年から2017年まで知事を務めた州でもあります。