松本人志さん「『性加害』該当の事実ない」 文藝春秋など提訴

人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんは、性的な被害を受けたとする女性の証言を掲載した週刊文春の記事について、「『性加害』に該当する事実はない」として、発行元の文藝春秋などに5億5000万円の損害賠償などを求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

去年12月発売の週刊文春は、2015年に松本人志さんから都内のホテルで性的な被害を受けたとする女性2人の証言を報じました。

これに対し松本さんは22日、「名誉を傷つけられた」として発行元の文藝春秋と編集長に対し、5億5000万円の損害賠償と記事の訂正を求める訴えを起こしたと、吉本興業のホームページで発表しました。

代理人の弁護士によりますと、訴えを起こしたのは東京地方裁判所だということで、「今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証していく」としています。

訴えについて週刊文春の編集部は「一連の記事には十分に自信を持っている。現在も新たな告発者の方々の話をうかがい、慎重に裏付け取材をしている。提訴で萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまでどおり報じる」とコメントしています。

松本さんは、裁判に注力したいとして今月上旬から芸能活動を休止しています。