自民 派閥のあり方など議論 25日にも中間的取りまとめ行う方針

派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、自民党の「政治刷新本部」は今週、中間的な取りまとめを行う方針です。派閥の法令違反が明らかになった場合は党が解散や活動休止を求められるようにすることなどを盛り込む方向で調整しています。

派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、自民党は22日、岸田総理大臣も出席してすべての議員を対象に「政治刷新本部」の会合を開き、派閥のあり方などを議論する予定です。

茂木幹事長はNHKの「日曜討論」で「政策集団がお金や人事のための集団だとみられることがないように党主導で新たな仕組みを作り、抜本的な是正策をとっていく」と述べました。

本部は今週25日にも中間的な取りまとめを行う方針で、派閥については、
▽政治資金パーティーの取りやめや、
▽閣僚の推薦といった人事の調整を行わないこと、
▽法令違反が明らかになった場合は党が解散や活動休止を求められるようにすることなどを盛り込む方向で調整しています。

自民党では安倍派、岸田派、二階派の3つの派閥が解散することになりました。

残る3つの派閥のうち、党内第2派閥の麻生派を率いる麻生副総裁は現時点では派閥を解散するつもりはないと岸田総理大臣に伝えているほか、第3派閥の茂木派、それに森山派は、中間的な取りまとめの内容や世論の動向などを踏まえ、対応を判断する方針です。

麻生氏は21日夜、都内のホテルで岸田総理大臣と会談し、刷新本部での今後の議論の進め方などをめぐって意見を交わしました。

これに対し、野党側は立憲民主党の泉代表が「自民党の裏金体質を絶対許してはならない。ルール違反の議員を国会から一掃することが必要だ」と批判しました。

一方、政治資金の透明化に向けて与野党双方からは、
▽収支報告書のデジタル化や、
▽外部監査の義務づけ、
▽パーティー券の購入者の名前などを収支報告書に記載しなければならない金額の引き下げ、
▽悪質な会計処理があった場合、政治家も責任を負う制度の導入などが論点として挙がっていて、今後検討が進められる見通しです。