政治資金事件 派閥のあり方や説明責任で与野党が議論 日曜討論

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、NHKの「日曜討論」で自民党は派閥がカネや人事のための集団とみられることがないよう党主導で抜本的な是正策を講じる考えを示しました。
一方、立憲民主党は問題のあった派閥の幹部などが説明責任を果たすのが大前提だと主張しました。

自民 茂木幹事長「深く反省 国民におわび申し上げる」

自民党の茂木幹事長は「関係者の立件にまで至ったことを重く受け止め、深く反省し、国民におわび申し上げる。政策集団がお金や人事のための集団とみられることがないように、党主導で新たな仕組みを作り、抜本的な是正策をとっていく。派閥のパーティーについては、これだけ厳しい目が向けられている中、このまま続けることにはならない。仮に派閥が残るとしたら収支に外部監査は必要だ」と述べました。

立民 岡田幹事長「説明責任果たすこと大前提 連座制導入すべき」

立憲民主党の岡田幹事長は「誰が考えても安倍派や二階派の幹部がなぜ立件されないのか非常に不思議で、少なくとも説明責任を果たすことは大前提だ。党として企業・団体献金の禁止法案と収支報告書のネット公開の法案を国会に提出している。それでは足りず、政治家が罰せられないのはおかしなことで、連座制を導入すべきだ」と述べました。

維新 藤田幹事長「組織的で悪質 自民は全件調査を」

日本維新の会の藤田幹事長は「派閥の裏金問題は、政治家が意図的に組織的に違法行為を繰り返したもので、かなり悪質だ。政治の信頼は地に落ちており、自民党は全件調査を行い、額の多寡にかかわらず裏金に手を染めてしまった議員を明らかにした方がいい。自浄作用でやってほしい」と述べました。

公明 石井幹事長「国会で政治改革の議論を」

公明党の石井幹事長は「政治に対する信頼が失われているのは大変遺憾だ。疑念を持たれている議員が積極的に説明する場を設け、国民に厳しい目で見られている自民党自身も信頼を全力で取り戻す姿勢を示すべきだ。通常国会で政治改革の議論をしっかり行いたい」と述べました。

共産 小池書記局長「派閥の解散は目くらましだ」

共産党の小池書記局長は「派閥の解散は目くらましだと言わなければならない。問題は派閥でなく裏金であり、国会で証人喚問を含めて徹底的に明らかにすべきだ。企業・団体によるパーティー券の購入を禁止し、完全に穴をふさぐべきだ」と述べました。

国民 古川国対委員長「不記載あれば政治家も連帯して責任を」

国民民主党の古川国会対策委員長は「疑惑を持たれた議員は説明責任を果たすことが大事だ。収支報告書に不記載があれば会計責任者だけでなく政治家も連帯して責任を負う政治資金の規制を国会で議論したい」と述べました。

れいわ 高井幹事長「疑惑晴れていない 国会開かれても捜査を」

れいわ新選組の高井幹事長は「派閥を解散しても問題は何ひとつ解決しない。裏金は何に使われたのか。脱税ではないか。疑惑は晴れておらず、国会が開かれても捜査すべきだ」と述べました。