無病息災など願う 大寒の夜に「寒の水」 長野 御代田町

1年で最も寒いとされる大寒の20日夜、長野県御代田町ではふんどし姿の男たちが冷たい水を全身にかぶって無病息災などを祈願する伝統行事「寒の水」が行われました。

「寒の水」は御代田町の草越地区で古くから続く行事で、毎年、大寒の日の夜に行われています。

コロナ禍をへて4年ぶりの通常開催となった20日夜は、赤いふんどし姿にわらで作った冠「兎巾」をかぶった男性27人が地元の熊野神社を目指しました。

参加者は雪が降る中、道中に置かれた水おけから何度も冷たい水をくんでは、掛け声とともに全身にかぶりました。

そして神社に到着すると、頭から外した兎巾を奉納してことし1年の無病息災や五穀豊穣を願っていました。

参加した御代田町の20代の男性は「水は冷たかったですが、気持ちよかったです。地元の男性にとって大事な行事で真の男になれた気がします」と話していました。