大相撲初場所6日目 大関 霧島が平幕 豪ノ山を退け1敗守る

大相撲初場所は19日から中盤戦の6日目。大関 霧島は平幕の豪ノ山を退けて1敗を守りました。

初場所6日目の19日、綱とりがかかる大関 霧島は先場所敗れた平幕の豪ノ山と対戦しました。

霧島は立ち合いで張り、すかさず左腕を差し込んで左四つの形を作ると、そのまま力強く寄り切り、1敗を守りました。

また、1敗の横綱 照ノ富士は平幕の翔猿と対戦しました。

翔猿が張り手や足も使って崩しにかかりましたが、照ノ富士は翔猿の左腕を抱えて振り回し、最後は押し出して勝ちました。

また、18日、豪ノ山に敗れた大関 豊昇龍は平幕の阿炎に「引き落とし」で敗れ、2連敗となりました。

勝ちっ放しだった関脇 琴ノ若は関脇経験者の若元春に押し出されて敗れました。

これで三役以上の勝ちっ放しはいなくなりました。

平幕の朝乃山が錦木に勝ち、幕内でただ1人、初日から6連勝としました。

北青鵬 右ひざのけがで休場

大相撲の平幕、北青鵬が初場所6日目の19日から、右ひざのけがのため休場することになりました。

宮城野部屋の北青鵬は令和2年の春場所で初土俵を踏み、身長2メートルを超える長身を生かしたスケールの大きい相撲で番付を上げ、去年の春場所で新入幕を果たしました。

今場所は東の前頭8枚目で迎え、5日目の18日は湘南乃海と2分を超える相撲の末に勝ち、序盤戦を終えて2勝3敗と黒星が先行していました。

北青鵬の師匠で元横綱 白鵬の宮城野親方によりますと、過去にけがをした右ひざの状態が18日の取組で悪化したということです。

そして、19日、日本相撲協会に休場を届け出て、6日目の19日から休場することになりました。

北青鵬の休場は令和3年の九州場所以来、4回目です。

対戦する予定だった竜電は不戦勝となります。

宮城野親方は再出場の予定はないとしたうえで、「まだ若いから、しっかり治してほしい」と話していました。

中入り後の勝敗

▽十両の水戸龍に新入幕の島津海は水戸龍が「押し出し」。

▽武将山に友風は武将山が「押し倒し」。

▽新入幕の大の里に宝富士は大の里が「押し出し」。

▽碧山に琴勝峰は琴勝峰が「押し出し」で勝ちました。

▽妙義龍に阿武咲は阿武咲が「突き出し」。

▽隆の勝に剣翔は隆の勝が「寄り切り」。

▽王鵬に遠藤は王鵬が「押し出し」。

▽佐田の海に美ノ海は美ノ海が「寄り切り」で勝ちました。

▽明生に玉鷲は明生が「寄り切り」。

▽御嶽海に一山本は一山本が「引き落とし」。

▽湘南乃海に平戸海は平戸海が「寄り切り」。

▽北青鵬に竜電は北青鵬が右ひざのけがのため19日から休場し、竜電が「不戦勝」です。

▽錦木に朝乃山は朝乃山が「下手投げ」で初日から6連勝としました。

▽正代に金峰山は金峰山が「送り出し」。

▽北勝富士に翠富士は北勝富士が「はたき込み」。

▽腰の痛みのため、3日目から休場していた高安は19日から出場し、宇良に「上手投げ」で勝ちました。

▽若元春に琴ノ若は若元春が「押し出し」。琴ノ若は6日目に土がつきました。

▽大栄翔に熱海富士は熱海富士が「突き落とし」で勝って2勝目です。大栄翔は2敗となりました。

▽大関 豊昇龍に阿炎は阿炎が「引き落とし」で今場所初白星です。豊昇龍は2連敗となりました。

▽豪ノ山に大関 霧島は横綱昇進に挑む霧島が「寄り切り」で5勝目を挙げました。

▽翔猿に横綱 照ノ富士は照ノ富士が「押し出し」で5勝目です。

大関 霧島「先場所負けていたのでプレッシャーだった」

▽大関 霧島は先場所敗れた豪ノ山に勝ち、「先場所負けていたので、すごくプレッシャーだった。絶対に負けないという気持ちだった。思いっ切り相撲を取った」と振り返りました。

▽横綱 照ノ富士は「立ち合いで翔猿の手が目に入って、かっとなってしまった。格下の相手にあんなに熱くなって恥ずかしい」と取組を振り返りました。
そして、6日間の相撲内容については「全然よくない。満足できる感じではない」と納得していませんでした。

▽阿炎は大関 豊昇龍を破って今場所初白星。
12月に亡くなった師匠の元関脇 寺尾の錣山親方が見ていれば何と言われるか、という質問に対し、「たぶん、『たった1つくらいで喜ぶな』と言われると思う」と笑顔を見せていました。

▽初黒星の関脇 琴ノ若は「結果は結果。慌てなければしっかりついていけたと思う。しっかり切り替える」と、ことば少なでした。
勝った若元春は「押し込まれたが、突いて起こして崩した。イメージどおりではないが、いい相撲がとれた」と振り返りました。

得意の左四つではない形で白星を挙げたことについては、「こだわっていない訳ではないが、そこに絶対持っていかなきゃいけないという意識ではない。あまりこだわりすぎず、流れの中でそこに持っていければ」と話していました。

▽幕内でただ1人、初日から6連勝とした朝乃山は、上手を取りきれず寄り切ることができなかった相撲について、「内容が悪い」と反省したうえで、「初日から体は動いている。また、切り替えて一日一番集中していきたい」と話していました。

▽大関経験者の小結 高安は腰の痛みのため、3日目から休場していましたが、19日に再出場して新小結の宇良に勝ちました。

▽高安は「とても動けたし、感覚はよかった。腰はもう治って問題ない」と話しました。
休場の判断については、「今までの経験があったので、一番いい選択だったと思う。しっかり治療することができた」と振り返っていました。

▽三役経験者の阿武咲は鋭い出足で妙義龍を突き出し、5勝目を挙げました。
正月の書き初めで「一歩一歩」としたためた阿武咲は「去年は三役に戻りたいとか、それ以上とか考えて、欲が強ければ強いほど力が入ってしまった。ことしは結果はあとからついてくると思って、確実に一歩一歩行きたい」と話していました。