輪島塗に酒蔵… “前例にとらわれず強力な支援を”石川県知事

石川県の馳知事は記者会見で、能登半島地震で被害を受けた事業者への支援について「前例にとらわれない強力な支援が必要だ」と述べ、政府に対して必要な支援策の要望を続ける考えを示しました。

石川県によりますと、伝統産業の「輪島塗」で、ほぼ全ての工房や事務所に大きな被害が出ているほか、輪島市や珠洲市など奥能登地域の11の酒蔵は被害を受けて、今期の酒造りを断念する方針で、能登半島地震で多くの産業が甚大な被害を受けているということです。

こうした状況について石川県の馳知事は17日の記者会見で「事業者は、コロナ禍、令和4年以降の度重なる地震、今回の地震の三重苦に直面している。事業者が夢や希望を持って復興できるよう、前例にとらわれない強力な支援が必要だ」と述べました。

そして「インフラの復旧の見通しを立てるための特段の配慮や、手元の資金、現在の債務を気にせず、事業に着手できるような配慮をお願いしたい」と述べ、政府に対して、必要な支援策の要望を続ける考えを示しました。

また、馳知事は、県南部は比較的地震の被害が少ないとして、過度な経済活動の自粛を控えてほしいと呼びかけました。