ブラジル版の“紅白歌合戦” 締めは八代亜紀さんの歌で追悼も

世界最大の日系人社会がある南米のブラジルで、ブラジル版の紅白歌合戦が開かれました。歌合戦の締めくくりには、去年12月に亡くなった八代亜紀さんの歌が披露され、別れを惜しんでいました。

ブラジル版の紅白歌合戦は、日本の歌を受け継いでいこうと、ブラジルの日系人団体が毎年、最大都市のサンパウロで開催していて、ことしで25回目を迎えます。

ブラジル国内のカラオケ大会で優勝した経験のある歌手など60人が参加しました。

紅組と白組にわかれた歌手たちは、この日のために用意した趣向を凝らした衣装を身にまとい、自慢の歌声を披露していました。

締めくくりには、ブラジルを2度訪問して各地でショーを行うなど、現地でも人気の高い八代亜紀さんのヒット曲を歌い、去年12月30日に都内の病院で亡くなった八代さんとの別れを惜しんでいました。

これまでの24回の対戦では紅組が13対11で白組をリードしていて、審査の結果、ことしは紅組が優勝しました。

八代さんの歌を披露した宮村はるみさんは「彼女の大ファンで、家族も皆大好きでした。ハスキーボイスとダイナミックな歌声が好きで、彼女の歌を皆で歌って幸せでした」と話していました。