千葉 公共工事の入札めぐる贈収賄事件 逮捕の所長 容疑認める

千葉県の道路事務所が発注した公共工事の入札をめぐる贈収賄事件で、逮捕された事務所の所長が調べに対し、容疑を認めたうえで「工事内容の一部を漏らした」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかりました。

警察は贈賄の疑いで逮捕された建設会社の社長と癒着を深めたいきさつなどについて詳しく調べています。

千葉県の北千葉道路建設事務所の所長の白藤徹容疑者(54)は、去年7月に行われた事務所が発注した道路工事の入札で、印西市の建設会社に便宜を図った見返りに、この会社の社長から現金20万円を受け取ったなどとして、収賄の疑いで逮捕されました。

これまでの調べによりますと、所長は入札の最低額の目安となる基準価格を漏らした疑いがあるということで、その後の捜査関係者への取材で、調べに対し容疑を認めたうえで、「工事内容の一部を漏らした」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。

一方、贈賄の疑いで逮捕された建設会社の社長は容疑を否認しているということです。

所長は社長が所有する千葉市中心部のマンションの部屋で40万円分の飲食接待を受けていたとされ、警察によりますと、室内は大型のソファーやワインセラーなどを備えた高級クラブのようなしつらえだったということです。

警察は2人が癒着を深めたいきさつなどをさらに詳しく調べています。