新型コロナ 医療機関当たり平均患者数 7週続けて前週より増加

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、1月7日までの1週間では、1つの医療機関当たりの平均の患者数が6.96人で、前の週の1.2倍となっています。厚生労働省は「全国的に緩やかな増加傾向が続いていて、これまでも冬場は一定の感染拡大が見られてきたので、引き続き感染対策を徹底してほしい」としています。

1医療機関当たり6.96人 前週の1.2倍

厚生労働省によりますと、1月7日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から6048人増えて3万4035人となりました。

また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は6.96人で、前の週の1.2倍となりました。

前の週から増加が続くのは7週連続となります。

都道府県別では多い順に
▼岐阜県が15.23人
▼長野県が12.61人
▼愛知県が12.4人
▼茨城県が12.27人
▼福島県が11.29人などとなっていて、40の府県で前の週より増加しています。

能登半島地震の影響で、新型コロナの患者数を報告することになっている石川県の48の医療機関のうち、5か所からは報告がなかったということですが、石川県は8.44人で前の週より増加しました。

また、1月7日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は2336人で、前の週と比べて394人の増加でした。

厚生労働省は、全国の流行状況について「全国的に緩やかな増加傾向が続いていて、これまでも冬場は一定の感染拡大が見られてきたので、手洗いや換気など引き続き感染対策を徹底してほしい」としています。

1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▼岐阜県15.23人
▼長野県12.61人
▼愛知県12.4人
▼茨城県12.27人
▼福島県11.29人
▼大分県11.02人
▼熊本県10.84人
▼北海道10.42人
▼徳島県9.35人
▼鳥取県8.97人
▼佐賀県8.46人
▼石川県8.44人
▼香川県8.11人
▼山梨県8.07人
▼静岡県7.78人
▼岩手県7.72人
▼長崎県7.54人
▼千葉県7.49人
▼宮崎県7.45人
▼高知県7.45人
▼福岡県7.44人
▼岡山県7.42人
▼秋田県7.14人
▼滋賀県7.0人
▼三重県6.81人
▼富山県6.56人
▼埼玉県6.47人
▼愛媛県6.34人
▼栃木県6.32人
▼群馬県6.18人
▼広島県6.04人
▼和歌山県6.02人
▼青森県5.98人
▼京都府5.93人
▼島根県5.74人
▼山口県5.66人
▼鹿児島県5.66人
▼新潟県5.62人
▼宮城県5.43人
▼奈良県5.36人
▼兵庫県4.87人
▼沖縄県4.78人
▼大阪府4.72人
▼山形県4.49人
▼東京都3.38人
▼神奈川県3.34人
▼福井県3.26人

専門家「入院患者のうち高齢者が半数近く占める」

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、新型コロナウイルスの感染状況について「今回の集計では、多くの医療機関が正月で休んでいるにもかかわらず、インフルエンザとは逆に患者の数が増えていて、今後も増加傾向が確実に続くとみられる。入院患者のうち、80歳以上の高齢者が全体の半数近くを占めていて、重症患者がさらに増加しないか気がかりだ。来月初めにかけて、感染拡大の波のピークを形成しないか、注意する必要がある」と話していました。