能登半島地震 被災地で断続的に雨 土砂災害や低体温症に注意

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地では、断続的に雨が強まっているところがあります。地震やこれまでの雨で地盤が緩んでいるため土砂災害に十分注意してください。
気温もあまり上がらない見込みで低体温症にも注意し、家族や周りの人が体調を崩していないか声をかけあい、できるかぎり暖かくするなど対策を心がけてください。

今月1日に発生した能登半島地震の被災地は、前線の影響で大気の状態が非常に不安定になり断続的に雨が強まっているところがあります。

このあとも大気の不安定な状態が続く見込みで、雷を伴って雨が強まるおそれがあります。

13日昼までの24時間に降る雨の量は、能登地方の多いところで30ミリと予想されています。

地震やこれまでの雨で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害に十分注意してください。

気温もあまり上がらず、日中の最高気温は石川県輪島市と金沢市で10度と予想されているほか、13日はさらに厳しい寒さとなり雪が降る見込みです。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ「災害関連死」の疑いで亡くなった人も増え続けています。

特に、低体温症に注意して家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖かくして定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

また、道路に雪が残っていたり、路面が凍結したりしているおそれがあるため、車で移動する際はスリップ事故にも注意してください。

能登地方やその周辺を震源とする地震活動は活発な状態が続いていて、時折、強い揺れを伴う地震が発生しています。

震度1以上の揺れを観測した地震は、12日午前8時までに1338回にのぼっています。

気象庁は、今後1か月ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。