能登半島地震の被災地 厳しい寒さ続き12日は雨強まるおそれ

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地では厳しい寒さが続き、12日は雨が強まるおそれがあります。地震の影響で地盤が緩んでいるため土砂災害やなだれに注意するほか低体温症にも十分注意して定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

1月1日に発生した能登半島地震の被災地は、前線の影響で12日未明から雨が降り始め、日中は雨が強まるおそれがあります。

12日夕方までの24時間に降る雨の量は、能登地方の多いところで20ミリ
その後、
13日夕方までの24時間には、およそ50ミリと予想されています。

地震の揺れで地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも土砂災害に注意してください。

厳しい寒さも続き、12日の朝の最低気温は、
▽石川県輪島市で4度
▽金沢市で5度
と予想されているほか、

13日は雪が降る見込みで、さらに冷え込む見通しです。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、避難生活中に亡くなる人も出ています。

特に低体温症に十分注意して、家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖を取って、定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

また、道路に雪が残っていたり、路面が凍結しているおそれがあるため、車で移動する際は、スリップ事故に十分注意してください。

能登地方や、その周辺を震源とする地震活動は活発な状態が続いていて、時折、強い揺れを伴う地震が発生しています。

震度1以上の揺れを観測した地震は、11日午後4時までに1320回にのぼっています。

気象庁は、今後1か月ほどは最大震度5強程度か、それ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。