ゼレンスキー大統領 欧米側からの停戦圧力否定 支援継続訴える

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナに対する「支援疲れ」が指摘される欧米側から停戦への圧力があるかについて「ない」と述べて否定した上で支援の継続を訴えました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、リトアニアを訪問してナウセーダ大統領と会談したあと、共同記者会見を行いました。

この中でゼレンスキー大統領は、リトアニアからの追加の軍事支援に加えて、両国が無人機や防衛装備品などの共同開発で協力を強化していくことで合意したと明らかにしました。

また、ウクライナに対する欧米の「支援疲れ」が指摘される中、停戦への圧力があるか聞かれたゼレンスキー大統領は「われわれのパートナーからの圧力はない」と述べて否定しました。

その上で支援の継続を訴えました。

バルト三国は、旧ソビエトに併合された歴史からロシアへの警戒感が強く、ウクライナに対し積極的に軍事支援を行っていてゼレンスキー大統領は、このあと、バルト三国のラトビアとエストニアも訪問する予定です。

一方、NATO=北大西洋条約機構は10日、NATOウクライナ理事会を大使級で開催しました。

この中で各国は、ロシアがミサイルや無人機でウクライナの市民や民間施設への攻撃を激化させていることを強く非難したうえで、ウクライナの防空能力の強化などに向けたことしの軍事支援の計画を説明したということです。